私はそもそも、父のことを認知症だと思って接していません。
父自身も、自分のことを認知症だとあまり意識していないと思います。
父は認知症ですが、私が精神病でとても大変だった時期と比べて、遥かに幸せそうです。
精神病の私を支えるのは、並大抵な苦労ではなかったと思います。
だからこそ、父に親孝行したい、これからは幸せに過ごしてほしいと私は心から思うのです。
確かに父は、いろいろな出来事をすぐに忘れてしまいますし、明らかに誰でも分かるような物の名前も忘れていますし、感情のコントロールが出来なくて些細なことで怒ったりします。
しかし、私がそれに影響されたりのみ込まれたりしてしまい、心配したり不安になったりしてしまったら、父に悪い影響を与えてしまうのではないかと思っています。
父を不安にさせたり怒りっぽくさせない為には、私が安定感のある人間でいることが大切だと思っています。
それに、父がボケたり怒ったりすることが当たり前になり、私はもうすっかり慣れました。
父と良好な関係を築く為には、私が笑うことも大切だと思っています。
父は天然ボケなので、本当に面白かったり可愛らしいと思って笑うこともありますが、面白くなくても私はいつも笑っています。
笑っていると、お互いが本当に面白く感じられてきて、平和な暮らしが送れるのです。
また、父は認知症でも根本的な考え方はしっかりしているので、会話も普通にできます。
父と良好な関係を維持する為には、私が器が大きくて、余裕のある大人な人間になることが大切だと思っています。
父を支える日々を送ることにより、人間として成長できたのではないかと思っています。
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