私は人生の中でとてつもなく可愛い外見の状態や、パッとしない可愛くない外見の状態など様々な外見のコンディションを経験しました。
精神の状態が外見に表れ、全く別人のようになったりするのです。
特に外見がとてつもなく可愛くなった時期が、高校一年の時でした。
引っ越しをした中学三年生の頃二重のりのアイプチと出会いました。
今までそんなこと言われなかったのに、新たな環境でアイプチをして学校へ行くと、いろんな人に可愛いと言われるようになりました。
私はアイプチさえしていれば、可愛くいられると思い、外出するときはアイプチだけで準備が一時間とかかかったのですが、必ずアイプチしてから出掛けるようになりました。
それからアイプチなしでは生きていけなくなりました。
そうしたら、雑誌で糸でとめるだけのプチ整形があることを知りました。
手術なんて今までしたことがなくて、とても怖かったけどアイプチを毎日するのが相当負担になっていたので、手術をすることを決断しました。
手術が終わり、一週間経ったら自分で言うのもおかしいですが、とてつもなく綺麗な顔になりました。鏡を見てずっと見とれていました。
その顔で新たな高校の入学式に行きました。
ありとあらゆる人に可愛いと言われ、一躍有名人になりました。
その上性格も変で個性的だったため、ちやほやされるだけでなく、からかわれたりもしました。
はっきり言ってそれまで生きてきた中で一番幸せでした。
でも、そんな幸せな日々も長くは続きませんでした。
私は有名人だったためありとあらゆるあることないこと噂されました。自分の携帯電話にいたずら電話や無言電話やワン切りの連続も掛かってきました。
当時私はまだ子供で、自分の性格とか自分で分かっていなくて、自分が確立されていなかったので、他人の誹謗中傷を真に受け自分を責め精神が病んでいきました。
自意識過剰になり、人間不信になったりして人が怖くなりました。
私は、また不登校になりました。
家に引きこもってお菓子を沢山食べました。
ストレスで肌は荒れてニキビだらけ、その上太ってしまい、可愛くなくなりました。
その状態で夏の終業式だけ登校しました。
すると、肥えただの、顔にぶつぶつがあるなどからかわれました。
私は引きこもってから自分の外見を気にしていなかったのですが、自分がブスになったことを実感しました。
その終業式の日自意識過剰になり、ブスに豹変した姿を誰にも見られたくないと思いました。
私はその日肩身の狭い思いで過ごし、一日を終えました。
とにかく自分をブスだと思い、自分以外の人を可愛く感じました。
私は可愛くなくなってしまった外見に、絶望感を感じました。
このままじゃ駄目だと思い、過激なダイエットをする決意をしました。
家の階段の昇り降り、机を上がったり降りたり繰り返したり、なわとびや近所を走ったりもしました。お昼ご飯はダイエットクッキー一枚と決め、食事制限もしました。
そうしたら、二週間で三キロほど痩せました。
可愛くなくてはいけない、可愛くなかったら私ではないという使命感があったので、辛いダイエットにも耐えられました。
二学期が始まりました。
誹謗中傷は落ち着いてきたのですが、私は学校に行く意義が見い出せませんでした。
特に親しい友達もいなくて、授業も聞いていなくて、何のために通うのか分からなくなりました。
母と相談して、大検があることを知り、学校辞めたらさらに地獄が待っていることを予想せず、安易に高校を中退しました。
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