私の精神病歴は十七年ととても長いのですが、私はずっと自分に精神障害者というレッテルを貼って生きてきました。他人からもそのような区別をされていたので、そのような意識のもとで生きていかざるを得ない状態でした。
そのような意識から抜け出せるまで、とてつもなく長い時間が必要でした。
ずっと健常者とは同じような生活や仕事が出来ないと、思い込んでいました。
何をやっても出来ないと決めつけ、頑張ることを諦めて生きがいが全く感じられない生活を送っていました。
病状が思わしくない時期はそれで仕方ないと思います。
でも、症状が軽くなってきた今でも、そのような自分の可能性を潰すような考え方はしたくないと思いました。
病状が良くなってきてから、まず私は規則正しい丁寧な生活を送りました。
そして毎日料理を頑張ってみることから始めました。
始めは自信なんてなかったです。
頭があまり働かず、料理の手際も悪く、ちゃんと作れなかったら、脳が萎縮しているのではないかとか、やっぱ健常者と同じことは出来ないのではないかと、悲観的な考えが頭をよぎりました。
しかし病気だと悟り諦めてしまうのは簡単ですが、病気のせいにするのではなく私自身が意識を変えていかないと、ずっと精神障害者という呪縛にとりつかれた諦めた人生になってしまうと思いました。
なので面倒くさいと思う日も、気持ちを奮い立たせて意地でも毎日料理を作りました。
頑張ることを継続すると、こんな私でも徐々に上達していきました。
料理が上手に作れるようになってからは、私は別に健常者と変わらないのではないかと自信が持てるようになり、何事に対しても前向きな考え方が出来るようになりました。
自分は出来ないと決めつけてしまうのではなく、まずは努力して何かを極め、自信をつけると人生明るい方向へ進む、人生を明るくするのも暗くするのも自分次第だと思います。
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